たのしい船旅、つらい船旅
せっかくの船旅なのだからと船内の散策に出かけました。時間もたっぷりあるのですからと、レストランや自動販売機コーナー、トイレやシャワールームを確認しました。でも時間のつぶれるものでもありません。しばらくの間甲板のベンチに座って遠くを見つめるだけです。でも、こんな事も一生のうちにそんなに沢山あるわけでもありませんから、果てしなく続く水平線を見ながら、周りで楽しそうにしている若者たちを横目で観察しながら過ごしていました。
乗船してからしばらくして持って来たお弁当を昼食に食べ、船室でゴロンと横になり本を読んだりビデオを見たりして過ごしていたのですが、やはりゴロゴロするのにも飽き、甲板に出て海を見ていました。日の向きや風向きを気にしながらアチラコチラを移動しながら船主の方にやって来たのですが、船主の先の海を見ていると、だんだん波が大きくなって近づいて来るのが見えたのです。船主に近づいた大きな波は船主を揺らして船の下に潜り込むように見えました。そして、大きな波を船が乗り越えると少し船が揺れ、また大きな波を乗り越え船が揺れ、そんな繰り返しを見ていると気分が悪くなって来たのです。これは船酔いになってしまうと慌ててその場所を移動し、再び船室へ戻る事にしました。
船室でも多少の波を感じるようになって来ました。少しだけ波が高くなって来たのかもしれません。あるいは夕暮れが近づいて来たから波の状態が変わって来たのかもしれません。なんとか最悪な船酔いまでにはなりませんでしたが、気分の悪いのには変わりがなく静かにしている事にしたのです。
そのままの状態が続いて、ちゃんと夕食を食べたのか記憶がないくらいです。何か食べなくてはと思いつつも食べずに終わってしまったのかもしれません。それでも眠る事は出来たので、それだけでも良かったというものです。
翌日は気分も治り、朝はレストランへ朝食を食べに出かけました。船内のレストランで少しだけ豪華な気分、本当に気分だけですが、朝食セットを食べました。美味しかったかどうかは覚えていませんが、もっと野菜が食べたいと思うような朝食でした。